乗鞍岳 1449.9m・赤倉岳 1290m(南八甲田) 2022年9月25日

 南八甲田の乗鞍岳には2021年3月に、国道103号線の開通前に谷地温泉~猿倉温泉~猿倉岳~駒ヶ峯~乗鞍岳~傘松峠~谷地温泉と歩きましたが、赤倉岳に立ち寄りませんでした。乗鞍岳から鞍部までの登り返し(標高差220m)を敬遠したためですが、帰ってから、鞍部の湿原付近からトラバースすれば1244m点付近に出られたと後悔しました。谷地温泉に戻ったのも12時でしたので十分に時間がありました。

 学生時代に、黄瀬沼~乗鞍岳~赤倉岳~赤沼を通っていますが、もはや登山道はないものと思い、また残雪期に登ろうと別ルートを思案していました。仙人橋から1089.8m(北長手三角点)を通るルート、蔦温泉から684.0m(長沼尻三角点)、1001m点を通るルートなどを考えましたが、いずれも容易ではありません。猿倉温泉からほぼ今回と同じルートを残雪期に登るのは地形が複雑で一歩間違えれば死の彷徨になりかねません。
 なお学生時代に通ったルートは、1983年刊の山と溪谷社のアルペンガイドに掲載されています。

 櫛ヶ峯への登山道を調べているうちに、赤倉岳への登山道が最近になって刈り払いされたという情報を得ました。これは居ても立ってもいられません。今回の三連休の天気がよい日に登ろうと計画しました。南八甲田はいったん忘れ去られ、最近になってまた脚光を浴び始めたようです。それでも北八甲田とは違って人は少ないようです。

 23日はあまり天気がよくありませんでしたので八甲田大岳に登り、弘前に出ました。25日が晴れになりそうでしたので、弘前から八甲田に向かいました。

 ちなみに八甲田への宿として、青森市(40-50分)、十和田市(1時間)、弘前市(1時間15分)のいずれも圏内です。宿が安い八戸市はやや遠いですが、日が短い冬なら可能ながら、雪で飛ばせません。また冬季閉鎖や夜間通行止めも考慮しなければなりません。

 登山口は過日偵察していました。猿倉温泉の奥にトイレと駐車場があります。準備している人が1人いました。最近青森に転勤してきたばかりとのことですが、いきなり人を避けて南八甲田で藪こぎ登山をしてらしく、なかなかのツワモノと思われます。

 6時13分に出発です。今回は長靴にしました。この案内板に赤倉岳への道は書かれていません。

RIMG1021.JPG

 猿倉岳への分岐ですが、案内はありません。学生時代には登りましたが、もはや廃道のようです。残雪期は猿倉沢支流の渡渉にやや難儀しました。

RIMG1022.JPG

RIMG1023.JPG

高田大岳

RIMG1024.JPG

 御鼻部山へ抜ける車道が計画されたようですが頓挫し、幻の自動車道と言われています。石垣が残っています。1934年に工事が行われたようです。

RIMG1027.JPG

 1.5km歩いたこの標柱のところが、赤倉岳への分岐です。まだ公には供用されていないらしく、案内はありません。会った人は、反時計回りに乗鞍岳、赤倉岳と周回したと言っていました。

RIMG1029.JPG

 道は明瞭です。

RIMG1031.JPG

 矢櫃沢は石伝いに渡れました。

RIMG1032.JPG

RIMG1033.JPG

 渡った後、水のない支流を下ります。

RIMG1036.JPG

 矢櫃沢との合流点で沢を離れます。テープが多数あります。

RIMG1037.JPG

ぬかるんだ湿地帯

RIMG1038.JPG

 硫黄臭がし、白くなった沢がありました。水温はやや高いような気がしました。

RIMG1039.JPG

RIMG1040.JPG

 湿原に木道などはありません。いずれ木道を整備してから供用するのかどうかは不明です。

RIMG1041.JPG

 赤倉岳が見えてきました。

RIMG1042.JPG

RIMG1043.JPG

 右肩付近につきあげるようです。

RIMG1044.JPG

RIMG1045.JPG

RIMG1046.JPG

 標高1050m付近の展望地から赤沼が見えました。松森山に行くときに通ります。透明度の高い湖とのことです。

RIMG1047.JPG

RIMG1048.JPG

RIMG1049.JPG

RIMG1050.JPG

RIMG1051.JPG

RIMG1052.JPG

RIMG1053.JPG

RIMG1054.JPG

RIMG1055.JPG

ツバメオモトの実

RIMG1056.JPG

RIMG1057.JPG

RIMG1058.JPG

RIMG1059.JPG

 稜線に出ました。この看板は仙人橋や赤沼で見たことがありますが、今回のコースも自粛対象になっていました。猿倉温泉登山口や旧道の分岐にはありませんでしたので、どうしようもありません。相当古い看板であり、対策工事を進めているのかどうか不明です。今回の刈り払いはその一環なのかもしれません。

RIMG1060.JPG

赤倉岳山頂(8時5分)

RIMG1061.JPG

 東の端から展望がありました。

RIMG1062.JPG

赤沼

RIMG1063.JPG

RIMG1064.JPG

RIMG1065.JPG

 先ほどの看板には登山道が書かれていましたが、行き止まりです。痕跡すらありません。

RIMG1067.JPG

アオモリトドマツの実

RIMG1068.JPG

RIMG1069.JPG

 乗鞍岳から2ルートの登山道が書かれていましたので、行けそうならそれを下ることにして乗鞍岳に向かいます。

RIMG1070.JPG

RIMG1071.JPG

 刈り払いされています。道がなくならないように刈り払いを続けているのでしょうか。櫛ヶ峯は2019年頃からとのことですが、詳細は不明です。1999年には藪が濃いとかかれていました。

RIMG1072.JPG

戸来岳

RIMG1073.JPG

RIMG1074.JPG

RIMG1075.JPG

鞍部の湿原

RIMG1076.JPG

赤倉岳を振り返る

RIMG1077.JPG

湿原と赤倉岳

RIMG1078.JPG

RIMG1079.JPG

RIMG1080.JPG

RIMG1081.JPG

 十和田湖が見えてきました。

RIMG1082.JPG

 よく刈り払いされています。このブログを含め、情報が拡散されることを嫌っている向きがあるらしいのですが、歩いてこその登山道です。管理者は環境省、実際の作業は管理員、山岳会、ボランティアなどと思われますが、それぞれの思いが一致しないのはどこの山も同じようです。登山者目線でないのが私の最大限の不満です。特に岩手県のH山など、トイレや交通が不便になって登山者が減ればよいなどと言う人もいます。

RIMG1083.JPG

RIMG1084.JPG

RIMG1085.JPG

RIMG1086.JPG

RIMG1087.JPG

RIMG1088.JPG

 岩手山が雲の上に見えました。

RIMG1089.JPG

RIMG1093.JPG

RIMG1094.JPG

乗鞍岳山頂稜線

RIMG1099.JPG

この付近に三角点

RIMG1100.JPG

 大石のある山頂(9時6分)から黄瀬沼方面への道、北に下る道(一ノ沢コース)とも見当たりませんでした。往路を下るしかありません。黄瀬沼から藪をこいで登るのはできたとしても、こちらからの藪こぎは危険です。黄泉への道となりかねません。

RIMG1101.JPG

 御鼻部山へは単独行では困難です。

RIMG1102.JPG

RIMG1104.JPG

 櫛ヶ峯は近いうちに予定していますが、かなりの距離です。猿倉温泉から11.7kmとなっています。

RIMG1105.JPG

近くに見えて遠い櫛ヶ峯

RIMG1106.JPG

RIMG1108.JPG

駒ヶ峯

RIMG1109.JPG

RIMG1110.JPG

RIMG1111.JPG

RIMG1112.JPG

乗鞍岳山頂稜線

RIMG1113.JPG

RIMG1114.JPG

RIMG1116.JPG

湿原から赤倉岳

RIMG1117.JPG

湿原から乗鞍岳

RIMG1118.JPG

RIMG1119.JPG
RIMG1120.JPG

 鞍部からは220mほどの標高差です。残雪期は嫌になるかもしれませんが、右手にトラバースして猿倉岳方面に戻れそうです。

RIMG1121.JPG

 分岐に戻りました(9時55分)。たいして時間がかかりませんので、乗鞍岳にも登るべきでしょう。

RIMG1122.JPG

RIMG1124.JPG

RIMG1125.JPG

猿倉岳

RIMG1127.JPG

展望地

RIMG1128.JPG

湿原

RIMG1129.JPG

RIMG1130.JPG

 赤沼方面への道も自粛対象になっていますが、どうやらうやむやのままで、通る人は通っているのではないかと思われます。

RIMG1131.JPG

 直進が赤沼、右が赤倉岳ですが、事前の知識がないと直進してしまいそうです。

RIMG1132.JPG

 硫黄の沢の少し上に行ってみましたが、「源泉」付近(神冷泉)もお湯ではありませんでした。

RIMG1133.JPG

支流歩き

RIMG1134.JPG

矢櫃沢

RIMG1135.JPG

 沢からは石の転がる支流を登ります。

RIMG1136.JPG

矢櫃沢

RIMG1137.JPG

分岐に戻る(10時51分)

RIMG1138.JPG

 赤倉岳に行くという高齢男女と出会いました。

RIMG1139.JPG

RIMG1140.JPG

 無事に下山しました。これで八甲田山系の残りは櫛ヶ峯下岳のみとなりました。

 南八甲田は奥深く近寄りがたいイメージですが、下界の各方向から意外なほどよく見えます。だからと言って、いつも笑顔で迎えてくれるわけではないので甘く見てはいけません(自戒)。

国道102号線と県道40号線の交差点付近からの遠望

RIMG1141.JPG

RIMG1143.JPG

南八甲田と北八甲田

RIMG1147.JPG

GPS軌跡

akanori.jpg

この記事へのコメント

  • スーサン

    乗鞍&赤倉…お疲れ様でした。
    矢櫃沢の水量も少な目だった様で何よりでした。
    矢櫃沢渡渉後の硫黄臭の小川の上流に湧き出ている場所は「神冷泉」とも呼称されてます。
    私の仲間は下山時に足をクールダウンして喜んでいます。
    イタドリなどが被っている場合は少々の刈り払いなどもして…😁
    一の沢ルートは櫛ヶ峯にお出でになる際に現況を確認なさって下さい。
    ※増水している場合はお勧めしませんが…
    2022年10月04日 12:21
  • あかりんだよ

    貴重な情報ありがとうございます。たぶん当分は乗鞍岳や赤倉岳にまた行くことはないかと。

    櫛ヶ峯(上岳)には15日か16日に行きますが、私は3月に既登ですので、時間的に無理なら断念します。
    八甲田で唯一残っている下岳が今季の課題です。
    2022年10月05日 06:18
  • trail152

    あの時お会いしたものです。
    心温まる書置きを頂きました。そういえば昔は旅先で出会った方と連絡先を交換し、文通したりして、お互いに遠方まで尋ね合ったりしたのを思い出します。
    私は、20代前半まで南アルプスとその南部の山を主に登っていましたが、つい最近まで仕事漬けの日々を過ごし、今になってまた山に登りだしたリターンハイカーです。
    昔の癖で、点線ばかり追ってしまうようです(笑)
    自然観察に惹かれているのですが、まだまだ気力も体力も未熟故、これから鍛えねば、と思っているところです。
    あかりんさんのHP、とても興味深く、かつ尊敬の念を持って拝見いたしました。
    これからも見させていただきます。
    どこかでお会いした際にはよろしくお願いいたします。



    2022年10月07日 19:33