ようやく鳥海山に登りました。しかし今回の鳥海山は7月19日に急遽決まったものです。18日に東鳥海山に登ったあとの19日は悪天候で、甑山と丁岳の登山口の偵察に向かいました。どちらも林道は通行止めで、当分は秋田県側からは登るのが困難と思われます。その後、県道70号線を笹子峠方面に西進したところ、百宅登山口を発見しました。名前を聞いたことはありましたが、全く知識はありませんでした。
大清水園地までしか行けないという看板がありましたが、大清水園地が登山口かどうかもわからないまま、10数kmの荒れた林道を進みました。拳大の石や尖った石が転がっていたり、雨水でえぐれたところがあったりで、最低地上高の低い車は腹を擦りそうです。SUVでもバーストには要注意です。幸い草木に側面を擦ることはあまりありませんでした。
8時過ぎに大清水園地の駐車場に着くと、車が1台あり、雨の中を単独男性が登っていきました。3時間くらいだと言っていましたが、どんだけ健脚なのでしょう。避難小屋(大清水休憩所)を偵察しました。快適そうな山小屋です。23日にここに泊まって、24日に日帰りで鳥海山に登ることが即決しました。鳥海山はまだ関心領域でありませんでしたので、ここに車で行ける山小屋があることすら知りませんでした。
案内図では5.7kmです。標高差は1400mです。時速2kmなら確かに3時間で登れる計算ではあります。「秋田県の山」には4時間半となっています。
林道を下り始めると、数台の集団がやってきました。広い場所までバックしました。雨の中、9時過ぎから果たして登れたのでしょうか。
帰途に着きましたが、フォレスターから異音が出始めました。一関のディーラーに寄ると、エアコンの故障とのこと。エアコンなしで鳥海山まで行くのかと思っていたところ、22日にエンジン警告灯が点灯し、急遽フォレスターは入院となりました。
ロードサービスの代車がRAV-4でしたので、林道をゆっくり走れば大丈夫だろうと考えました。スペアタイヤは載っていました。フォレスターのタイヤサイズ(225/60R17)とは微妙に違いますが、フォレスターのスタッドレスタイヤを1本積みました。ホイールが違うので装着できませんが、スペアタイヤで下界まで出て、同サイズ(225/65R17)が購入できない場合に嵌め替えしてもらうためです。もちろんそうなった場合は相談してから、あくまで緊急避難用です。
禿岳に登ってから大清水へ向かいました。あまり早く着いても時間を持て余しますが、午後になると下ってくる車がいそうですので、12時頃に林道に入りました。借り物の車で、タイヤはA/Tのようですので、ゆっくり走りました。駐車場には数台の車がありました。
大清水休憩所の2階から2人が顔を出していました。泊まるとのことです。東北地方の人です。
1階は天井がやや低いのですが、2階は怖いのでいつものように1階にしました。駐車場までは150mほどですので、銀マットやクーラーボックスも運びました。薪も少々持参しました。
休憩所内にもトイレはありますが(和式、ぽっちゃん)、別棟に水洗・洋式のきれいなトイレがあります。水は豊富に出ますが、さすがに電気はありません。またキャンプ用の炊事棟もあります。
昔は水場のところに、大清水山荘があったとのことです。その廃材と思われる木材が、休憩所内の倉庫に積まれていますが、薪にするには割らなければならないでしょう。しかし冬や残雪期にここまでどうやってくるのでしょう。スノーモービルでしょうか。
鳥海山は全容を現してくれません。
何組かが下ってきました。唐獅子平までしか行けなかったという人たちもいました。往復8時間かかったという若そうなカップルも下ってきました。
一方、バイクで登ってきて、これから唐獅子平まで行くという人が登っていきました。
16時頃に吹浦口だか象潟口から横断してきたという単独女性も下ってきました。ご主人が迎えにくるとのことでした。結構きわどい山行です。
今宵の酒は、19日に国道108号線沿いの店で買った地元の酒(由利本荘市矢島町)です。どちらも濃い口の酒でした。
ただ飲んでいるとあっという間になくなりますので、ときどき散歩したりしながら飲みます。
ツクバネソウ
カラマツソウ
ギンリョウソウ
ツルアリドオシ
大清水の湿地の花
キンコウカ
リンドウ
ミズギク? サワオグルマ?
夕刻に駐車場には、大清水泊まりの2台のほかに、車2台と唐獅子平泊まりのバイクがありました。メジャーな山のマイナーコースのようです。
昼間は暑かったものの、夕方には肌寒くなり、薪ストーブを焚きました。
4時前に起きると、晴れ渡っています。やはり日頃の行いがよかったようです。荷物を車に運び、準備を整え、5時7分に大清水休憩所を出発しました。
駐車場から
朝霧
大清水園地をあとにして
最初はブナ林の緩やかな登りが続きました。あまり標高が上がらないので、先が思いやられます。
ツルアリドオシ
ツクバネソウ
大倉に5時47分、1.4kmを40分ですので、時速2.1kmです。これなら確かに3時間で登れそうです。
大倉滝
雲海です。
ニッコウキスゲ
山頂が見えます。近いのか遠いのかよくわかりません。
イワイチョウ
ランの類? ホソバノキソチドリ?
タッツラ坂には6時25分。1.2kmを38分ですので、時速1.9kmに低下しています。
コイワカガミ
クルマユリ
屏風岩には6時58分。0.7kmを33分ですので、時速1.3kmとさらに低下しています。ここまで3.3kmを1時間51分は時速1.8kmです。これでは3時間で登れません。おまけにこのあたりから腰痛が出て、足が上がりにくくなりました。腰のストレッチをしながら登りました。
ヒナザクラ
ベニバナイチゴ
ハクサンシャジン
ミヤマホツツジ
シャクナゲ
ニガナ(白と黄)
唐獅子平には7時32分。ここまで4kmを2時間25分です。時速は1.6kmです。重いザックを背負えば3時間から3時間半はかかりそうです。
避難小屋には管理員さんと思われる人がいました。昨夜は4人だったとのこと。駐車場の台数と合致しました。小屋のそばの水場はほとんど涸れていました。この先10分ほどの雪渓が水場だとのことでした。昨日刈り払いをしてくれたようで、滑らないようにと言われました。
小屋には布団、石油ストーブがありました。トイレはありましたが、紙はあまりないようです(捜索はしていません)。ペーパーホルダーがなく、機会があれば寄贈したいと思います。
水場の雪渓
実は下りのとき、霧ヶ平わきの雪渓がここにつながっているのではないかと思ったのですが、つながってないようですので、雪渓ショートカットなどを企てないでくださいませ。
アオノツガザクラ
霧ヶ平には8時半、ここまで3時間23分です。新しい標柱が唐獅子平避難小屋に置いてありました。本職が作ったと思われ、誰かが作ったものとは別格でした。かなりの金額がするようです。
この雪渓は水場の雪渓にはつながっていないようです。
イワギキョウ
ホソバイワベンケイ
ヨツバシオガマ
外輪山を歩いている人が多数見えます。象潟口や吹浦口からは多数の人が登ってきているのでしょう。下から建物のように見えたのは岩でした。
アオノツガザクラの実
チョウカイフスマ
ようやく外輪山に乗りました。新山が見えます。どこを登るのでしょうか。
まずは三角点がある七高山をめざします。
雪の斜面をトラバースしている人が見えます。
とんでもない急斜面に見えます。
山小屋はコロナの影響で休業のようです。晴れていれば海が見えるのでしょうか。
イワブクロ(タルマイソウ)
七高山には9時20分。4時間13分かかりました。時速1.3km程度ととんでもない低速です。
新山に向かいます。外輪山から山小屋近くに下ってから登るようです。外輪山に登り返さなければならないようです。象潟口から登れば、千蛇谷、山小屋、新山、七高山、行者岳と周回できるようです。構造的に岩手山の西側と似ています。
同宿だった人たちは新山には行かないと言っていました。
外輪山・新山
どこでも登れますが、ときどき浮石があります。
直下は渋滞していました。密閉以外の二密です。あまり聞きたくない方言も聞こえてきました。山頂には9時58分です。
ついつい横着したくなります。雪の斜面をショートカットです。何人かはいましたが、ここで滑落したら大恥です。同行者は正道に戻りました。
後続男性
外輪山への登り返しはかなり混雑していました。4連休で一番天気がよい日ですので当然でしょう。
急に見えますが、やはり急です。上部のトラバースはたいしたことはありません。
新山往復には1時間以上かかりました。外輪山に戻ると、遅れて登り始めた同宿だった人に会いました。一足先に10時39分、外輪山を出発しました。
アキノキリンソウ
ガスがかかってきました。足元が悪く、速度はあがりません。途中、どこかでスキーを背負った人たちとすれ違いました。
唐獅子平避難小屋(11時42分)
雲の下に出たようです。
マイヅルソウ
タッツラ坂(12時26分)
大倉から大清水が見えました。写真を撮りに7合目(屏風岩)まで登ったという高齢男性と出会いました。
大倉滝
13時32分、大清水園地に下りました。外輪山から2時間53分でした。往復8時間25分でヘトヘトです。百宅口を登った人は10名ほどであり、山頂付近の混雑がうそのようです。
鳥海山には地図では9つの「口」(登山道)が書かれています。それぞれ特徴があるのでしょう。百宅口に関しては、立派な大清水休憩所がありながら、荒れたアクセス林道がネックと思われます。そのままのほうがよいと思う人もいるでしょうが、孤立する可能性もないとは言えません。大雨のときには行く気になれません。
GPS軌跡
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