どこの山小屋に行こうか迷いましたが、夜間通行止めの山岳道路から行く山小屋はやめました。7日にあすなろ山荘の偵察をし、林道が荒れていましたので、今回は桧山地区から歩くことも考えました。観光協会にメールしたところ、山開きまでに林道を修復する予定でまだやってないこと、羅象館の駐車場を使ってよいとの回答がありました。
21日のほうが天気がよいとの予報でしたので、21日のうちにあすなろ山荘から五葉山と黒岩に登り、あすなろ山荘に泊まることにしました。一関を6時半に出発しました。いつもは釜石道の滝観洞インターからでしたが、今回はナビが示した、越路スキー場、種山、八日町を通る一般道で向かいました。距離は80数kmで、釜石道経由の3分の2です。峠越えで疲れましたが、1時間半ほどで桧山地区に到着しました。なおコンビニは国道340号線に左折するところを少し世田米に向かったところにあります。釜石道経由なら遠野で買い物ができますので、そのあたりの事情で経路を選択するのがよさそうです。
林道に入ってみると、前回より多少落石が減っているような印象でした。それでもえぐれているところがあり、慎重に進み、何とかゲートのところまで入れました。桧山地区から2.2kmほどですので、歩いても+40分です。パンクして25000円の出費を考えると…。
ゲートの通行止めの紙に、「4月下旬まで」と書き加えられていました。住田町で修復するとのことですが、どこまで修復する予定なのでしょうか。昨年末に会った工事の人や森林管理署では、昨年末に修復したところの先は修復しないと言っていました。公園の駐車場まで修復するのでしょうか。かなり荒れていて、あと1週間で終わるのかは疑問です。
8時29分に出発です。水は2.2L持ち、しゃくなげ荘で2Lを補給する予定でウオーターバッグを持ちました。
前回、林道の真ん中にあった大きな落石はなくなっていました。森林管理署への情報提供で何らかの動きがあったのかもしれません。
50分ほどであすなろ山荘に到着しました。前回テラスに乗せておいた枝はほどよく乾燥していました。今回拾ってきた枝とあわせて、後ほど薪の大きさにしました。
荷を軽くして、9時36分、五葉山に向けて桧山コースに入りました。山荘の日誌に、17日の日付で、雪が多く、軽アイゼンが必要と書かれていました。アイゼンは準備しておらず、スパッツを持ちました。
登山道わきの若木の枝葉にぶつかると、花粉か埃か不明ですが、粒子が舞い上がります。次第に鼻水が出てきました。
中腹の湿地は、初冬は凍結して危険でしたが、今回は問題なく通行できました。ミズバショウが芽吹いていました。
徐々に残雪が現れ、何度か踏み抜きましたのでスパッツを装着しました。
後ほどの監視員さんの話では、この3日ぐらいで一気に雪が解けたとのことですので、状況は一変したようです。アイゼンは不要と思われます。夏道がわかりにくいところはありました。
10時49分、稜線に出ました。
先に五葉山に行くことにしました。気持ちよい稜線歩きです。
黒岩方面
11時13分、五葉山山頂です。1時間37分でした。この天気ですので、そこそこの登山者がいました。
22日に登る予定の愛染山が見えます。
しゃくなげ荘に着くと、監視員さんの腕章がついたザックがありましたので、開いた倉庫の中を見てみると、Iさんでした。霞露ヶ岳でお会いして以来です。来週山開きですので、ほぼ絶対お会いするだろうとは思っていました。
建て替えのことを訊くと、業者が見つからないとのことです。確かに1時間半かけて登ってきて作業するのを喜ぶ人はいないでしょう。また仮設の山小屋は造らないことになったそうです。登山口にはその旨が書かれるでしょうが、今年登る人は気をつけてくださいませ。
今晩飲んでと、発泡清酒を1本くれました。缶ビールと日本酒5.5合を持ってきましたので酒量が…。
来週の山開きに来るかどうか訊かれましたので、快晴でなければ来ると答えました。快晴であれば、栃ヶ森山にアタックするためです。
2Lのバッグに水を汲んでいると、10Lのバッグをくれるようなことを言われました。しかしそんなに水は要りません。面白い監視員さんです、Iさんは。
日誌を見ると、このブログの読者の方の書き込みがありました。ありがとうございます。
テラスから黒岩
12時5分、しゃくなげ荘を発ちました。これが最後になるかどうかはわかりません。
めざす黒岩
日枝神社方面
五葉山を振り返る
五葉山神社
北側の山々
12時57分、黒岩山頂です。遠く見えても、しゃくなげ荘から52分です。ここまで足を延ばす人はそれほど多くはないようですが、日枝神社から五葉山神社の間の景観は素晴らしいので、ぜひ黒岩まで向かいましょう。ただし天気が悪いと滑りますのでご注意のほど。
しゃくなげ荘が見えます。
氷上山
室根山・原台山
13時10分に下山開始です。
夏虫山方面
うっすらと早池峰山が見えました。
あすなろ山荘に戻り、薪づくりをし、そして飲み始めました。今回はアスパラベーコンを作ってみました。
夕食はキムチ鍋。例によって飲みすぎです。何時に寝たのかとか記憶はありません。
翌朝起きると、窓から愛染山がよく見えました。これは登らなければなりません。6時半にあすなろ山荘を出発しました。
あすなろ山荘から150mほどのところで、土砂崩れが連続していますが、林道路面が崩落したら徒歩でも通行不可能になりそうです。梅雨や台風の時期には孤立しかねませんので要注意でしょう。7時16分、車に戻りました。
愛染山に登るべく、20日に開通したばかりの箱根峠に向かいます。
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